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TRUTH 「危険な任務だが、引き受けてくれてくれるか?ホークアイ中尉。」 「Yes,Sir!!」 今回私に与えられた任務は、とある場所への潜入調査である。 私とて女である前に1人の軍人。潜入調査など決して初めてのことではない。 ただ、今回の調査の場所が少し問題なのだ…。 「日程は2月10日1900時、場所はセントラルのアンバサダーホテルで間違いはないな?」 「はい、その通りっスね。」 「そして中尉。君の任務は、 ミス・イーストシティーの身代わりとなり、 ミス・アメストリスの候補者として今年の美人コンテストの会場に潜入し、 連続爆弾犯から届けられた爆破予告について調査をしてもらう。」 「はっ!!」 「概要は大体そんな所だ。ハボック少尉、詳細はお前に任せる。しっかり仕事しろよ?」 「あんたに言われたくないっスよ。それじゃあ、俺はこれで。」 ハボック少尉がマスタング大佐の執務室を後にすると、必然的に私と大佐の2人だけが執務室に残される形となる。 どことなく固い表情をしているのに気がついたのか、大佐が私に先ほどの命令口調とは打って変わった優しい声で話しかけてきた。 「なに、中尉。そんなに心配せずとも、必ず我々が君を守るから心配するな。」 「私とて、それなりに経験を積んできている軍人です。そう簡単にやられたりなどしません。 ただ…。」 そう、潜入調査自体には何の問題もないのだ。 問題なのは、私の役割がミス・アメストリスの候補者であるということ。 当たり前だがミス・アメストリスとは、この国で最も美しい女性に与えられる称号である。 決して自慢できることではないが、 これまでマスタング大佐の副官としての仕事を何よりもまず優先させてきた私にとって、 世間一般の女性が持つ品格など身についているはずもなかった。 そのまま下を向いて黙り込んでしまった私に、大佐はあの得意の意地の悪そうな笑顔を向けて言う。 「大丈夫だ。君はそのままでも十分美しいんだから。私の目に狂いなどないよ。全て私に任せておきなさい。」 「任せるって一体何を…!?」 私の問いかけに答えることもせず、 妙に嬉しそうな顔で、大佐はハハハと笑いながらそのまま執務室を出て行ってしまった。 『本当に大丈夫なのかしら…』 それから後も、大佐があれこれと準備しているのは気が付いていたのだが、 話を聞こうとしても「私に任せておけ!!」の一点張りで何も教えてはくれず、 結局不安要素など何1つ減ることもなく、当日を迎えることになってしまったのだった。 NEXT *あとがき* 初長編スタートです。 さて、どれ位の長さになるのか…。 この話は、あるハリウッド映画をモチーフにして書き始めたものです。 不定期連載となると思うのですが、最後までお付き合いいただけると幸いです。 |