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TRUTH5 「そういう事で、1つ宜しくお願い致しますよ、マスタング殿。」 「了解です。精一杯努めさせて戴きます。」 数刻後、マッキンリーの部屋から出て来た2人は軽い挨拶を交わした。 「ああ、貴方が推薦してくださった例のリザとかいう女性ですが。 本当に美しいらしいですな。先程、私の秘書で彼女の指導係を担当させているエヴァが私の所に来ましてな。 随分と誉めておりましたよ。いや、つくづく羨ましいお方だ。」 マッキンリーの称賛を聞きながら、ロイは心の中で大きく頷く。 『当り前だろう!!』と自分の事のように踏ん反り返った。 リザ・ホークアイという女性が、山のようにあるドレスの中から私が選び抜いたドレスを身に纏っているのだ。 美しくない訳がない。 「ええ、本当に自慢の女性ですよ。ところで、今彼女はどこに??」 「ああ、多分先程話したエヴァと共に、出演者控室で最終チェックをしておるのではないですかな。 何でしたら、開演前にお会いになりますか??」 「いや、開演までそう時間もありませんし、まだ仕事も残っておりますので。 彼女の見慣れぬ姿は、スポットライトの下での楽しみにとっておきますよ。」 「そうですか。では、また後ほど。」 そう言って、マッキンリーはロイより一足早く会場へと戻って行った。 一人残ったロイは、最上階をもう一度確認した後に胸ポケットに入れておいたフュリー曹長が開発した超小型の無線型トランシーバーを取り出し、ハボック達に連絡を取る。 3人各々から、無事に配置に着いたという知らせと、 今現在の時点ではまだ、不審者は現れていないという連絡を受ける。 犯人像は今の段階ではまだ何も分かってはいないが、 恐らく今日招待されている者の中の誰かであろうとロイは思っていた。 何故なら主催者であるマッキンリー氏宛に送りつけられた予告状には、 恐らく内部しか知り得ないだろうと考えられるような内容が書かれていた事、 入場口を初めとする出入口には、今年も例年に違いなく制服姿の憲兵が厳重な警戒態勢を敷いており、そう易々と外部の人間が侵入出来る物ではなかったからだ。 しかしそうは言うものの、今日のこのコンテストにアメストリスの至る所から招待された人間は、数百人に登る。 その中からの1人もしくは数人の爆弾犯を探し出すのは決して容易なことではない。 「了解だ。コンテスト開演まで後わずかだ。 少しでも怪しい人物がいないかどうか厳重に警護にあたれ。無線での連絡も怠るなよ。」 「「「「Yes,Sir!!」」」」 無線先から全員の返答が聞こえたのを確認し、ロイもミスコンの会場へと向かうため、階下へと降りていった。 歓喜と期待が満ちる騒然とした会場に秘められた、 小さくも大きな憎悪の火種が燻ぶる中、今年のミス・コンテストは華やかにその幕を開けようとしていた。 NEXT *あとがき* 第5話更新しました。 遅くなってしまい、すみません。 やっと本番始まります。 読んで下さり、ありがとうございました。 |