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初『名探偵コナン』作品です。 3月21日〜4月30日まで開催されておりました、素敵企画『光哀企画2008 てのひら』 に恐れ多くも投稿させて頂きました作品です。 なので、初コナン作品は光哀(笑) 大人と子供の境界線 「・・・・」 「・・・・・・」 いつものように小学校の授業が終わり、少年探偵団5人揃って下校する放課後。 歩美ちゃんと元太君、そして僕が並んで歩く少し後ろを、コナン君と灰原さんが続く。 「今日の晩めし何だろうな〜。うな重だといいのに。」とか、 「今日は仮面ヤイバーの日だよ。」とかそんな会話が続く僕たちと、 灰原さんたちがしている会話はどこか違う。 難しい単語が並んでいたり、静かに淡々と語り合っていたりして、何だか凄く大人っぽい。 そう、2人はどこか大人びている。 こないだ学校で行われた健康診断で測った身長も、コナン君とはそんなに変わらなかった。 むしろ僕の方が若干大きい位なのに。 なのにどうして?? どうして、僕とコナン君はこんなに違うんだろう…。 もちろん、コナン君のことは嫌いじゃないし、大切な友達だと思っている。 コナン君がいてくれたからこそ、切り抜けてこれたピンチは数え切れないほどあったから。 すごい人だと尊敬してる。 それでも…。 それでもやっぱり、羨ましいという気持ちがないといえば嘘になるんだ。 灰原さんの隣を、 何の違和感もなく、整然と歩くことが出来るコナン君を。 「おい、光彦。どうしたんだ??」 真後ろでかけられた声に思わず振り返ると、 そこには怪訝そうな顔のコナン君と灰原さんの姿。 考え事に夢中になってるうちに、いつの間にか立ち止まっていたらしい。 「いえ…。ちょっと考え事を…。」 「ふ〜ん。あぶねえから、ちゃんと前見て歩けよ。」 「江戸川君も、人のこと言えないんじゃないかしら??」 「灰原。お前な・・・。」 何か言いたそうなコナン君だったが、 突然聞こえてきた歩美ちゃんの悲鳴に、慌てて歩美ちゃんの方へ走っていった。 僕たちもコナン君の後に続こうとしたが、 幸い道の石ころに躓いて転んでしまっただけなようで大した怪我もせずに済み、 そのまま灰原さんと2人並ぶ形になった。 「珍しいわね。円谷君がボーっとしてるなんて。何かとても大切な事でも考えていたのかしら??」 「え…。べ、別にそういう訳じゃ…。」 「ただ、ちょっとコナン君が羨ましいなって思ってしまって…」 「江戸川君が??」 「はい…。 だって灰原さんと並んでても、ちっとも違和感ないっていうか。 2人とも大人っていうか…。僕が灰原さんの横に並んでも、全然釣り合わないのになって…。」 「あら。私はそんな事は思わないけど。円谷君と歩くのも好きよ。 江戸川君と円谷君は違う人なんだから、違って当たり前でしょう??」 「そうでしょうか…。」 「そうよ。」 確かにその通りだ。 コナン君はコナン君。僕は僕だ。 人からどう思われたって、僕が灰原さんの事が好きなのは本当の事。 誰にも嘘だなんて言わせない。 灰原さんのその一言で、随分気持ちが軽くなった。 嬉しくなってもう一度彼女を見ると、笑っている灰原さんと目が合い、思わず顔が火照ってくる。 灰原さんの、この笑顔がとても好きだと思う。 たまにしか見せてはくれないけど、穏やかで優しいその笑顔にホッとする。 灰原さんがいつもそうやって、僕の隣で笑ってくれるような男になれたら。 心からそう思った。 『僕も負けませんから。コナン君…。』 僕は僕なりに、絶対に灰原さんを守るんだ。 絶対に、誰にも負けない。 *あとがき* 初めて素敵企画なるものに参加させて戴いた作品です。 周りは素敵作品ばかりでほんとKYでしたけど、自分としてはお気に入りです。 大人なコナン君をライバル視する、子供の光彦君。 子供だから気がつける事って、きっとあると思います。 哀ちゃん大好き!!みっちゃんも(笑) そして、コナンという作品が大好きです。 読んでくださって、ありがとうございました。 |