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いってきます。 アニメ17話『家族の待つ家』繋がりです。 『Don't forget 3.Oct』 出発の日、俺たちは家を焼いた。 アルと2人、元の体に戻るまで、 戻る場所は必要ない。 後ろを振り返る事は許されない。 そう思っていた。 ウィンリィと俺だけが知っている、 俺の銀時計の秘密。 錬金術を使って、誰も開けないようにしたその時計に刻まれた言葉の意味。 女々しいとは分かっていても、どうすることもできなかった。 「何でお前が泣くんだよ。」って聞けば、 「あんたたちが泣かないから、代わりに泣くの。」 って応えられた。 肉体を失ってしまったアルはもちろん、 俺も涙が出なくなってた。 母さんを練成した日は、今でも夢に見る。 目覚めの悪い朝は、 思いっきり泣けたらいいのに、それも出来ないでいた。 昔、まだ母さんが生きていた頃は、 あのライトが俺の家から照らされていた頃は。 毎日のように泣いたり怒ったり、笑ったりしていたのに。 またそんな日が来るんだろうか。 「行ってらっしゃい。」 セントラルへ向かう日の朝、ウィンリィが俺たちに言った言葉。 「行ってきます。」 とは返せなかった。 まだ何も答えは出ていないから。 手を振り返すことが、今の俺の精一杯。 だけど、その言葉で随分救われたような気がするんだ。 見えない扉を開く、勇気をくれた。 次の機会があれば、その時は言えるだろうか。 そして俺たちは、また旅に出る。 *あとがき* お題3つ目を消化。 エドウィンぽい感じで、エド一人語り アニメ17話を意識しながら書きました。 読んでくださってありがとうございました。 3/9 2008 |